思うこと。

日々思うことを思うままに話したい。

④茨城

茨城には兄の結婚式に行った。大学院卒業後、茨城にある会社に就職した兄は、地元で出会った人と結婚した。その後、家を建てると間もなく単身赴任転勤族になって、海外や国内のあちこちで暮らし、自宅に住めるようになったのはようやく最近のことらしい。

それはともかく、結婚式。両親、姉家族、叔父夫婦と私の8人で新幹線に乗り、上野に出てスーパー日立(と言ったと思う)に乗り、茨城に行った。茨城には行ったのだけど、何しろ目的が結婚式で、終わるとすぐに帰って来たから、茨城にいた、という実感を持つ間もなかった。

到着した日に美容院で髪をセットしてもらったような気がする。その夜、お風呂にも入るし、第一寝るのに?寝るのに、セットだった、多分。美容師さんにどこから来たのかと尋ねられ、関西だと言うと、都会の人だと羨望の目で見つめられ、いやそんなばかな、と思った。何駅だったかは忘れたけれど、普通にごちゃごちゃとお店もビルもたくさんあって、充分に賑わっていて、暮らすのにそれ以上都会でなくてもいいだろう。むしろ観光地の私の地元よりうんと街らしいと思ったけれど、そんなことはない、ここは田舎だと、美容師さんはとても真面目な顔で言っていた。

さて結婚式。三三九度をするような結婚式だったと思う。意外なことには、本人たちだけではなく家族も、これからよろしくお願いしますの盃を交わすことになっていて、とても驚いた、ように思う。白無垢を着たお嫁さんはとてもきれいだった。美人だと知っていたけれど、白無垢のとても似合う人で、ほんのちょっと天然な所のある人には全然見えなかった。同い年の私たちは、兄とその人が結婚する前からそこそこ親しくしていて、ちょっと天然でさばさばしていて、美人であっさりしていて、全く悪気のない真っ直ぐな人だと、その頃すでに知っていたと思う。多分、今も変わらずそういう人だろうと思う、もう会うこともなくなったけれど。

茨城は、そんな訳で、行ったけれど茨城に行った、と言うよりも、結婚式に行った、だな。その頃は、またいつか兄の家に遊びに行くこともあると思っていたけれど、なかったし、もうないだろう。んー、ないかな。ない、と言い切るのはちょっと寂しいから保留にしておこう。