思うこと。

日々思うことを思うままに話したい。

昼間の月

散歩は日課。むしろ日課は散歩、かもしれない。緑がきれい。空が青い。この青は宇宙の色なのだなとある時思った。大気圏だとか色々難しいことは置いておいて、この地球の表面が、実は宇宙に面しているのならば、この青は宇宙の色だ。

 

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昼間にふと空を見上げて月が見える時、私はいつも笑う。笑ってしまう、というくらいの反応の仕方で笑う。この時の自分の頬の筋肉の動きには覚えがある、その笑い方で笑う。今では月を見つけた時にしかできない笑い方。

今日も青い空に薄い月が見えた。あ、と思い、同時に笑った。頬のまん中の筋肉だけを持ち上げる表情で。好きな人に会った時に思わずする笑い方で。あ、いたのね、と思う。居てくれたんだ、と安堵する。居てくれるのに、すぐに実感をなくしてしまうのだけれど。また安堵する。

昼間の月は私には奇跡で、こんなにも昼間にも月が見えることを数年前まで知らなかった。まるで雲のような顔をして薄い白色で浮かぶ月。青い空から、元気にしてる、と笑いかけて訊いてくれる月。

元気だよ。ここに居ない人が月に居ると思う訳ではないのに、なぜか月は、ことに昼間の月は、ここに居なくなった人そのもののように思う。