思うこと。

日々思うことを思うままに話したい。

②秋田

北から言うと2番目の県は秋田。

秋田に行ったのは8年前の6月。秋田行きって意外と飛行機いっぱいになるんだよと言われていたけど、そんな?と思ってたら、いっぱいになる理由がよく分かったわ、だって飛行機小さいんだもの!小さくて、ウイング?には付かず、徒歩にて近付き、タラップにて乗り込むスタイルで出だしからテンション上がった!笑

秋田空港は大きな なまはげが出迎えてくれて(というか立っていて)母とすかさずそこでも写真を撮ったと思う。そう、高齢の、でも何なら私より元気いっぱいの母を連れての旅行で、2人で旅行に行ったのはあの1回切りだから、行けてよかったなあ、ほんとに。この後また機会があればいいのだけどね。

着いた日は立ち寄る所があって、次の日に一日観光タクシーを予約してた。とてもいい運転手さんだった。優しくて温かくて。お天気も良くて、とてもとても楽しい一日だった。男鹿半島くるりと回るコース(だったと思う、私の地理のダメさは半端ない)で、深く青い海、澄み切った空、透明な空気、何もかもきれいだった。たしか途中に北緯40度線というのがあり、母と、向こうで落ち合った息子(私の)がふざけた格好で40度を表している、という変な写真がある。海と空と田んぼと風と、たしかに何もないといえば何もないけれど、だからこそすべてある、と感じた。

お決まりのなまはげ会館にも行き、なまはげ体験?もして、演じられているなまはげが、偶然にも母の名前を口にしたから、母はうれしそうに私です、って手を挙げてみんなで爆笑した。有名なババヘラアイスクリームを食べてみたかったけれど、食べるにはあまりに涼しくて断念。ほんとに道路沿いにババヘラ屋さんが座ってらして、お買い物したかったな。

次の日は母と2人で角館に行った。母いわくイルカの顔した新幹線に乗って。武家屋敷と大きな緑との町並みを行ったり来たり歩いてのんびり過ごした。出発する前から私は胃腸の調子がよくなくて、私が病人みたいなものばかり食べていても誰も気にしないでとお願いしていたくらいなのだけど(だから涼しくなくても私はババヘラアイスクリームは食べられなかったのだけど)(実際ホテルの朝食ブッフェでお粥と梅干しと冷奴などを食べてたくらいなのだけど)角館でようやく比内地鶏の親子丼を食べてみる、くらいに復活して、母に最後まで心配をかけなくて済んでほっとした。

早めに秋田駅に戻り、空港バスまでの時間に母は駅前のファッションビルを見たいといい、当時はたしか宮崎あおいがイメージキャラクターだったアースで、とてもかわいい花柄のカーディガンをお買い物してた。隙間時間にもお買い物したい元気ぶりは、やっぱり私以上だった、笑。

そしてまたこじんまりした心地のいい空港から小さな飛行機で伊丹に戻り、リムジンバスで帰宅したのだけど、終始2人ともご機嫌で、テンション高めで、何ともおもしろい旅行だった。母といると、おかあさんっっ!て腹の立つことも満載なのだけど(でもほんとにかわいい人で大好きで何だって最終的には爆笑になって収まるのだけど)この旅行の間は、あまりそんなこともなくひたすら楽しかったなあ。秋田の伸びやかさのおかげかなあ。現地で合流した息子のおかげ、というのもずいぶん大きいと思うけど。

秋田は、だから私にとってはとてもいいところ。何もなくてすべてある、という、なんだろう、私の日常を表す言葉と同じような感覚のところだった。